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(10月9日更新)シンガポールのCOVID-19: リー首相演説: コロナ共存方針を維持。感染者数が多いのは、免疫がないからと説明。感染者数減少には数ヶ月かかる。モール/ホーカーにワクチン証明必須に。

シンガポールも、新型コロナウィルス (COVID-19) の影響を受けています。
デマに負けないためには、信頼できるソースからのものを掲載しています。シンガポール政府・WHOなど国連機関、地元大手メディア(ストレートタイムズ紙、CNA)などです。可能な限り、私のブログではなく、原文にあたってください。

更新情報のサマリー

  • リー首相演説: コロナとの共存方針を維持。感染者数が多いのは、これまで感染を抑止し、免疫がないからだと説明。安定化には3~6ヶ月かかる。
  • ワクチン未接種高齢者は、人口の1.5%だが、ICUか死亡の2/3を占める
  • 抗原検査10個を各世帯に配布
  • 在宅療養拡大
  • ショッピングモール/アトラクション/ホーカー/コーヒーショップ利用に、ワクチン接種が必要
  • ワクチントラベルレーン拡大

  • タンピネスモールのコピティアムとシティスクエアモールのトーストボックスに休業命令。
  • クラスタでの新規感染者の発表数は20人のみ。大量の未リンクがいると想定されます。
  • 3,590人の新規感染、合計で120,454人に。内訳は、輸入が0人、市中感染が2,825人、寮居住者が765人。ICUに41人。新規に6人死亡、死亡者合計が142人。

感染者が5日連続で3千人突破。4千人に迫る。ICUは昨日の41人から40人に減少。

シンガポールでの最新状況

更新情報

日時 発信者 (ソースとなるリンク) 内容
2021年10月9日 保健省 3,703人の新規感染者が見つかり、通算で124,157人になった。新規のうち、輸入が3人、市中感染が2,868人、寮居住者が832人。現在、1,569人が入院中(うちICUが40人)。11人が亡くなった。56歳から90歳。4人がワクチン未接種、3人が部分接種、4人が接種済み。これまでに153人が亡くなっている。
ワクチン完全接種は83%、1回接種は85%。
2021年10月9日 シンガポール首相府 リー・シェンロン首相によるシンガポールのCovid-19アップデート
みなさん全てが不安になっているのを理解しています。そのため、私が直接みなさんに話しかけることにしました。
当初のアプローチ「ゼロCOVID」
当初のアプローチは、シンガポール人がCovid-19にできるだけさらされないようにすることでした。当時「ゼロCovid」は正しい戦略でした。当時はまだワクチンを接種していなかった。免疫がほとんど無く、感染すれば重症化した。ウイルスの伝染力はそこまで強くなかったので、感染連鎖を断ち切るのに規制はうまくいった。多くの国で起きた多くの死者を避けられた。世界中で死亡率が最も少ない国の一つだ。
ワクチン接種のおかげで、98%は軽症か無症状で、2%はあまり深刻ではない症状、0.2%が死亡かICUが必要な人だ。
デルタ変異種の登場が状況を変えた。全住民がワクチンを接種しても、ロックダウンや安全管理基準で撲滅できない。厳格な規制でCovid-19を抑えても、ゆるめるとすぐにウイルス感染が戻ってくる。Covidへのシンガポールでの免疫は低い。ワクチンを接種しても、感染リスクがシンガポールではある。これが感染者が多い理由だ。
だが、シンガポールはロックダウンを永久に続けることはできない。戦略を「Covid-19との共存」に変えた。
次のステップ
我々のマインドセットを更新する必要がある。Covid-19に恐れて麻痺してはいけない。注意をはらい安全管理規制を守って、できるだけ通常通りに日々の活動をうしよう。ワクチンによって、Covid-19は治療可能で、我々の大半には軽症の病気になった。脅威は、未接種ならは60歳以上、接種済みなら80歳以上になった。98%は、インフルエンザのように自宅で回復できる。
多くの人は自宅療養に不安がある。他の家族の人へのリスクを恐れている。悪化した時に、自宅で適切な治療を受けるか心配する。不安を理解します。在宅療養にいるすべての人が必要な治療をうけられることを、私に約束させてください。以前、サービス供給は不十分だったが、修正し正しくした。入院が必要になれば、そこに連れて行く。
Covid-19は管理可能な病気になったので、健康手順を単純化する。
遅かれ早かれ、我々全員は感染する。全ての高齢者も感染し、リスクは現実的なことを意味する。感染者数が増えるにつれ、高齢者数も増える。もし1日に5千人が感染すれば、毎日100人が重症化する。医師や看護師はベストを尽くしているが、肺炎のように、少なくない人は亡くなる。毎年、シンガポールで4千人が肺炎で亡くなっている。大半が高齢者で他の基礎疾患がある。次の数週間か数ヶ月で、死者数は上昇を続ける。
12歳未満には承認されたワクチンはない。子どもは重症化しにくいが、両親は心配している。米国での子どもへの試験接種状況を見ている。ワクチンが承認され、シンガポール恩専門家が安全と納得すればただちに、子どもへの接種を始める。
今からの数ヶ月は苦しいものになる。数週間、感染者数は上昇を続けると予測している。医療制度は圧力を受ける。デルタを遅らせることはできても、止めることはできない。ある点で、波は横ばいになり、感染者数は減少を始める。いつかは正確にはわからないが、他国の経験から、数ヶ月以内と期待している
この感染爆発が安定した後に、今後も波をみるかもしれない。とりわけ新しい変異種が現れたときだ。感染が拡大すれば、ブレーキをかける必要があるかもしれない。しかし、未来の感染拡大には対処可能だ。医療キャパは拡大し、より多くの人がウイルスにさらされ回復することで、免疫が上がる。拡大は素早くなくなる。
どうすれうばこのニューノーマルに達したと我々は知れるのか?行動規制が緩和され、感染者数が安定し、病院が正常化し、群衆が戻ってきたときだ。ヨーロッパの数カ国はこの状態に達したが、そこに至るまで多くの命を失った。シンガポールでは少なくとも3ヶ月はかかる。ニューノーマルには6ヶ月かもしれない。
2021年10月9日 保健省 シンガポールは9月27日に安定化フェーズに入り、感染率を抑え、医療制度を守っている。ワクチン未接種の高齢者は、人口の1.5%だが、ICUが必要か死亡する2/3を占めている。未接種者を守るために、ワクチン差異化安全規制を拡大する。
シンガポールの状況
98.8%は軽症か無症状だ。ワクチン接種によるものだ。83%が2度の接種を終えている。過去2週間での423人の重症者は、53.9%がワクチン未接種で、残りは併存疾患がある接種者だ。
ICUが必要な人は、感染者数と同じ割合で伸びている。過去2週間で51人の新規ICUがあった。その2週前は、32人だった。
在宅回復プログラム
9月15日の開始から、19,000人が自宅で療養している。うち8千人以上が完全に回復した。ワクチン未接種の12~49歳にも、在宅療養を拡大する。ワクチン接種の70~79歳も、自宅の馴染みがある環境での回復が安全だ。
5歳~11歳にも、在宅療養を拡大する。1~4歳にも、病院で診察を受け在宅療養が向いていると判断されれば、在宅療養になる。
10月10日から、下記グループ以外が在宅療養が基本となる。
a) 50歳以上のワクチン未接種か部分接種。
b) 80歳以上のワクチン接種者。
c) 1歳未満の子ども、在宅療養が適さないと診察された1~4歳。
在宅療養にいる人は24/7の医療支援を受けられる。PHPC医院、ポリクリニックに加えてテレメディスン事業者が利用可能だ。医療以外の支援は、在宅回復バディホットライン(68744939)に連絡すること。
ウイルス量は時間とともに減少する。ワクチン接種済みの人と、未接種の子どもは、未接種者より早い。診断を受けてからの時間に基づいて、更なる検査は無しに、治療は終了になる。ワクチン接種者と12歳以下は、在宅療養期間が10日間だが、未接種者は14日間だ。期間終了後に、治療終了電子メモが発行される。7日目での、PCR検査陰性か低ウイルス量での治療終了は、プロセス単純化のために、止めになる。
ワクチン差異化安全管理基準の拡大
陽性患者が頻繁に外食をしていたのが疫学調査で分かっている。未接種者を含み、後に重症化する。未接種者を守り、医療制度の過負荷を減らすために、ショッピングモール・アトラクション・ホーカーセンター・コーヒーショップ利用に、ワクチン接種を必要にする。ワクチン接種確認を実行できる企業は、そうすることを勧める。(Annex: 12歳以下、回復した人、イベント前陰性証明をもつワクチン未接種者は、グループの2人に含められる。2人グループの中に12歳以下の子どもが1人より多くいれば、子ども2人は同じ世帯からでなければならない。12歳より大きい人は、異なる世帯の子どもとも同席できる。大規模イベントでは、イベントサイズの20%が子どもの数の上限だ。)
ホーカーとコーヒーショップで店内飲食ができるようになるのは、レストランと同じように、ワクチン完全接種者のみになる。未接種は持ち帰りができる。ショッピングモールとアトラクションへの入場も、2人のワクチン完全接種者のみができる。
検査手順
検査手順を単純化する。目的は、具合が悪く症状がある人に、PCR検査を確保しておくことだ。コミュニティ検査や、接触追跡管理のような、体調が優れている人には、ART抗原検査を利用する。
手順を合理化する。
プロトコル1: 具合が悪い陽性者は、医師の診察を受けるべきだ。在宅療養に標準でおかれ、自宅環境が適さなければ、適切なケア施設で回復する。ワクチン接種しているか12歳以下であれば10日間隔離、ワクチン未接種なら14日間隔離となる。期間終了後に、追加検査無く、治療終了となる。
プロトコル2: 具合が良く検査陽性な人は、次の72時間を自宅で自己隔離する。72時間後、再検査し、陰性なら隔離を終え、通常活動に戻る。具合が悪くなれば、医師の診察を受ける。
QO検疫、HRA、HRWとリスクによって複数の行動規制があったが、HRW(ヘルスリスクワーニング)に一本化する。発行から7日間有効で、ART自己検査による。
プロトコル3: HRW通知を受けるのが1日目(Day 1)。即座に自己隔離すべきで、ART抗原検査で検査すべき。ART検査結果を、通知に基づいて、アップする。陰性であれば、通常活動を続けられる。その後、2日目から7日目まで、外出前には、ART陰性でなければならない。ART陽性になれば、プロトコル2に従う。7日目に、ARTで検査をし、陰性であれば、それ以上の検査は不要。
10月11日から改訂プロトコルは開始になる。
10月22日から12月7日まで、ART抗原検査キットを、各家庭に10個を郵便で配布する。
旅行
国のカテゴリを見直す。10月12日23時59分から有効。
ワクチントラベルレーンの拡大
ブルネイとドイツからのワクチントラベルレーンでは、2千人近くが入国し、2人のみの感染者が確認された。到着時陽性で即隔離された。カテゴリIIの8カ国に拡大する。カナダ・デンマーク・フランス・イタリア・オランダ・スペイン・英国・米国だ。10月19日入国から。10月19日入国から、出発48時間前PCR検査陰性と、到着時検査のみでよい。3日目、7日目のPCR検査は不要になる。
ブースター接種
10月9日から、ワクチン接種から6ヶ月たった現業職と医療従事者に、ブースター接種を提供する。接種から6ヶ月たった30歳以上にも、SMSで接種の案内をする。どのワクチンセンターやPHPC医院でも接種可能。
2021年10月8日 AsiaX COVID-19の違反により、36飲食店が閉鎖、3つのナイトライフ店がライセンス取り消し
タンピネス・モールのコピティアムとシティ・スクエア・モールのトーストボックスなど、COVID-19の安全管理措置に違反したとして、9月中旬以降、36の飲食店に閉店を命じた。

これまでの新型コロナウイルス記事

これまでの更新情報の総集編は、こちらを参照ください。
uniunichan.hatenablog.com

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「健康な人にはマスクは効果がない」がシンガポール政府の立場でしたが、発症前に感染させた人が確認され、再利用可能マスクが配布。現在は、外出時のマスク着用が必須に。
uniunichan.hatenablog.com

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