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日本のあっち、シンガポールのこっち

「日本は感染封じ込めを放棄」と渡航規制をひいたシンガポール

うにうに @ シンガポールウォッチャーです。

日本滞在者へのシンガポール入国規制

3月16日23時59分から、過去14日間に日本に渡航した人は、シンガポールに入国時に、14日間の自宅待機勧告 (SHN) の対象になりました。中国・韓国にこれまでにかけられた規制である、短期滞在ビザ(実質的なビザなし入国)への全面入国拒否よりゆるやかです。ですが、短期滞在が多いシンガポールで14日間の待機勧告は、日本からの大半の観光・出張が事実上無理になったことを意味します。在住者視点では、日系企業駐在員とその家族の新規赴任が一年で最も多く発生するのが3月末です。そのピークにもガチンコです。

日本は3月3日に、シンガポール人への渡航自粛勧告の対象国に入っており、「日本での感染状況次第では、日本からの渡航規制も時間の問題では」と見られていました。中国・韓国が先行して、渡航自粛勧告→入国拒否とすすんでいたからです。

シンガポールCOVID-19担当大臣「日本は感染封じ込めを放棄した」

日本に加えて、英国とスイスとASEAN各国も同時に渡航規制をかけられました。その時に、ローレンス・ウォン大臣 (国土開発庁大臣、COVID-19多省庁タスクフォース共同議長) が、日本・英国・スイスに渡航規制をかけた状況を述べている記者会見動画があります。地元テレビ局のものです。

単に数字(感染者数)だけではない。これらの国々 (英国・スイス・日本)はウイルス感染を封じ込める試みを放棄した、という事実だ。公にそう発言している。特に、英国とスイスだ。日本に関しては、(英国とスイスほどでは)おそらくはないのだが、そうだ。 (0分25秒から)
www.youtube.com

英国が集団免疫にかじを切り、賛否がわきおこっています。同時に、「イギリスは封じ込めを断念した」と見られるようになりました。
日本は感染爆発にはまだ至っていません。感染者数は伸びていますが、指数関数的にではありません。

ローレンス大臣は、「日本が封じ込めを断念した」と判断した根拠を明確に述べていません。何が要因かは不明です。
しかしながら、「自分が自分にする評価」と「他人が自分にする評価」は別物です。国でも同様です。日本を「感染封じ込めを放棄した国」と見る動きが、外国で起きていることを知ることは必要です。

封じ込め成功国と失敗国での、人の往来の今後

封じ込めに成功した国が、失敗した国との行き来を制限します。
これまでは、人の往来の自由は、"西側諸国"などのイデオロギーや、経済的な地位で大きく決められていました。それに加えて、短期的にではあっても、COVID-19への各国事情も要素になっています。それがどの期間続くかによって、世界情勢や今後の経済発展も大きく変わる可能性がでてきました。

これまでの新型コロナウイルス記事

「健康な人にはマスクは効果がない」がシンガポール政府の立場
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これまでの更新情報の総集編は、こちらを参照ください。
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