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コロナ検査キット1万個を中国に送ったシンガポールの開発中心人物は日本人だった: 井上雅文博士

うにうに @ シンガポールウォッチャーです。シンガポールの在住者でもあります。

中国に1万患者分の検査キットを送ったシンガポール

「新型コロナウィルスの感染を確認する検査能力が足りない」と大騒ぎですが、シンガポールでは検査能力がボトルネックにはなっていると報道されていません。
それどころか、新型コロナウィルスの中心の中国に、1万患者分の検査キットを送った余力があります。
シンガポールでは、2月15日現在で、陰性と結果待ちを含め約千人への検査事例があります。これまで、国内の病院に5千キットが配備されています。

シンガポール科学技術庁 井上雅文博士

そのシンガポールで、検査キットの開発にこぎつけた人物として取り上げられている人が、二人います。そのうちの一人が井上雅文博士です。一人はタントクセン病院に勤務し、井上雅文博士はシンガポール科学技術庁 (A*STAR) の 医薬品開発研究所 (EDDC) にて診断技術開発室長として勤務しています。ツイッター写真右が、井上雅文博士です。


二人が初めて出会ったのは、2003年のSARSが猛威をふるったときです。その後、井上雅文博士は、鳥インフルエンザH5N1 (2012年) やジカ熱 (2016年) への検査キットも開発しています。

1月12日に、新型コロナウイルスの完全なゲノムが登録されたことで、A*STARからの科学者とタントクセン病院は、検査キットの開発に取り掛かります。
検査は、PCR (ポリメラーゼ連鎖反応: DNA増幅手法)として知られているプロセスで、新型コロナウィルスに特有の箇所を特定します。検査キットは、1ヶ月たたずに開発・量産されました。SARSで数ヶ月かかったことを考えると、これは新記録でした。

活躍する場

特にクルーズ船乗客に対して、「感染の検査能力が足りない」と大騒ぎの日本に対して、検査能力を整えたシンガポールの開発の中心が日本人だというのは、味わい深いものがあります。
この話を聞いて、

  • 日本人が海外でも活躍できるなんて誇らしい。この成果は追って、日本でも活かせるのだから、人類の成果だ。

と思う人も、

  • 日本人の頭脳流出だ。嘆かわしい。

と思う人もいるでしょうが、人は能力を活かすことができ、評価される場所を自分の居場所として選びます。タントクセン病院のもうひとりの医師も、白人であり、シンガポール生まれではないでしょう。
本来は地の利がある母国が最も活躍しやすく評価を受けやすいはずですが、日本以外の選択肢で、自分を活かせる道になる人が増えています。

参照

「健康な人にはマスクは効果がない」がシンガポール政府の立場
uniunichan.hatenablog.com

これまでの新型コロナウイルス更新情報の総集編は、こちらを参照ください。
uniunichan.hatenablog.com

uniunichan.hatenablog.com



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