うにうに @ シンガポールウォッチャー です。
シンガポールで総選挙が2020年7月10日に行われました。本記事では選挙結果の分析を行います。
シンガポール選挙制度の特徴については、前回記事を参照下さい。
uniunichan.hatenablog.com
9割の議席をとった与党PAPの"敗北"
長文なので、最初に私の結論を書きます。
PAPは、前回選挙より5万2千票、減らした。
PAPは、高齢者の死亡で推定6万2千票を失った。
約22万人の若者が新しく選挙権を得た。彼らは野党の支持母体だ。
投票が義務の国であり、投票率は95.63%でした。
与党PAPが、93議席中83議席を獲得。野党からはWPのみが議席を3選挙区で獲得し、10議席となりました。
与党が89%の議席を獲得したにもかかわらず、得票率が61.24%にとどまり、野党が初めてグループ選挙区の2つで勝利したことから、実質的には与党敗北 と受け止められています。
選挙後のリー・シェンロン首相の会見です。徹夜明けだとしても、雰囲気がお葬式になってます。疲れを隠せないとはまさにこのこと。
VIDEO www.youtube.com
それに引き換え、センカン選挙区で初の当選を果たした野党WPジェームス・リム氏の会見では、同じ徹夜明けのはずですが、指を鳴らして喜びが爆発しています。首相68歳、野党43歳の年齢差もあるのでしょうが。
Jamus Lim ・YouTube: CNA: GE2020: WP's He Ting Ru, Raeesah Khan, Jamus Lim thank supporters after winning Sengkang GRC
「与党敗北となった原因の政策はコレだ!」という記事が各種出てきています。
シンガポールでは、選挙期間中の世論調査、選挙中の出口調査は法律で禁止されています。それに加えて、普段から、シンガポールは政権支持・支持政党・政策支持への調査が一般的な国ではありません。そのため、「コロナ対策」「リー家の兄弟喧嘩」など、自分の関心をぬいてきた政策で「コレだ」ともっともらしいシナリオを書くことができます。
今回のように、政策に明確な争点がないが、選挙結果が動いた選挙では、複合要因を想定するのが妥当でしょう。「どの政策が選挙に影響を与えたか」の定量的な調査では、シンガポール国立大学の政策機関iPSの世論調査の発表を待つ必要があります。
シンガポール選挙の最大争点は常に「与党PAPへの信任」
今回の敗北で、与党PAPは頭を抱えているはずです。理由は、単に敗北したからではなく、
大きな失策や、国民の不満がないのに、得票率が落ちた
からです。
2011年総選挙は、与党PAPにとり歴史的敗北と評価されています。得票率が最低の60.1%に落ち込み、野党はグループ選挙区GRCで初めて勝利しました。2011年選挙の敗北原因は明らかです。"移民入れすぎ問題"に国民が怒ったからです。政府は、高齢化社会への対応と、経済政策のため、よかれと思って移民を増やしました。2005年には、118万人だった外国人(永住者 + 長期在住外国人)が、2011年には192万に急増。年率8%です。国民との仕事の奪い合い、国民比率の低下と"新国民"増加での希薄化への危機感、鉄道バスなどインフラへの圧迫から、反外国人感情が高まったのです。選挙での敗北によって、政府は移民を抑制。2019年では168万人と、2011年からは年率3%の増にとどまっています。
・シンガポール政府統計局: Population and Population Structure
「与党敗北はCOVIDのせい」という記事は捨てよう
特に日本語のネットでは「選挙の争点はコロナ対策だ」や「与党敗北は移民労働者対応の失敗のせいだ」と主張する記事があります。捨てましょう。明確な争点は複合要因だとしても、COVIDは民意と明らかにずれていて、エビデンスやロジック無しに自分で理由と結論をでっち上げた"個人の感想"にすぎません。
移民労働者寮で感染爆発が起きましたが、国民は「あの寮費(月額2万円前後)だと密な環境になるのはしょうがない」程度の他人事です。密を避けるための寮環境の改善にしても、「稼ぎの成約があるから大変だろうね」と他人事、政府任せです。市中感染は食い止められているので、政府への不満にまではなりません。なにより、外国人である移民労働者には選挙権はありません。
各国比でのCOVIDへの国民からの政府評価があります。シンガポールは23カ国中8位とまずまずです。寮で感染爆発が起きたにもかかわらずまずまずです。
・BLACKBOX: A Global Public Opinion Survery Across 23 Counries
強いてCOVIDが投票に与えた影響だと、「行動制限中の投票の消毒や手袋の安全基準で、投票所に入る列に長時間並ばされて、この時期に選挙をゴリ押したPAPハラタツ」ぐらいでしょう。
前回選挙からのシンガポールでの出来事
前回総選挙から、これまでの大きなイベントです。
政府が国民から致命的に反発された出来事がありますか?ありませんね。
消費税GST増税: 嫌だけど、高齢化社会対応に必要なのは理解する。
偽ニュース防止法POFMA: 国民は自分が処罰対象になることはないと思っている。
大統領の無投票当選: マレー系大統領が歴代いないのは事実だし、大統領に実権はないとしても、無投票当選かよ。
COVID-19: 感染拡大は外国人寮が中心。市中感染はくい止められているので他人事。政府の問題。
政府満足度指数 (ブラックボック社): 政府に満足のシンガポール人
シンガポールで数少ない世論調査をしており、結果を開示しているのが、BlackBox社。毎月、データをとって開示しています。
開示されている中で最も古い2017年7月と、最新の2020年5月とを比べました。
21項目のうち、満足度が低下したのはわずかに2つ、同率が2つ、残り17は満足度上昇です。
低下したのも、以前が96%と大満足だった犯罪と、94%とこれまた大満足だった環境が、高すぎてそれぞれ1%下がっただけです。ブレでしょう。
COVIDで注目されている健康も、7%満足上昇しています。
BlackBox: Government Satisfaction Index ・BlackBox: Government Satisfaction Index
それでも与党が負けた理由は何なのか
「パンとバターを超えて」
大きな失策がなく、政府に満足しているのに、与党が得表率を落とした 理由になるのは、
(成果はともかく)与党の"やり方"が気に入らない
与党が時代についていけなくなっている
です。これだけ成果を出した与党が負けるのですから、「シンガポール人はどれだけ要求が高いんだ」というか「高度な経済や社会制度は当然あるもので、それに加えて何かを求めている」 ということです。
選挙が終わった翌日辺りから「パンとバター以上のもの」(金だけじゃねぇんだよ!) という論評が増えてきました。
「与党PAPは『生活と仕事を守る(saving lives and jobs)』という選挙スローガンで経済政策と実績を訴えたが、(有権者はそんなものは当然で)それ以外のものを求めていた」
ということです。それ以外とは、社会正義であり、国会での多様な意見であり、個人に介入しまくる家父長主義への嫌悪 でしょう。また貧富の格差 も、悪化はなくても改善は見られません。政府満足度指数の低法科項目の中で、改善がほぼ唯一みられない項目です。
東南アジアで貧乏を経験して経済成長を成し遂げたリー・クアンユー世代と、生まれたときには豊かさがあった現代の若者の違い です。
郵便受けに入っていたPAP豪華冊子 ・Channel News Asia: GE2020: Opposition vote swing shows people are looking beyond bread and butter issues, analysts say
・Straits Times: GE2020: Stern political realities call for shift in PAP governance
次世代リーダー4Gに国民からの信任はあるのか
国民からの支持が厚いリー・シェンロン首相は、70歳になるまでに首相から退くと明言 しています。
今回の選挙がこれまでと違うのが「次期首相となるヘン・スイキット氏への世代交代となる選挙」だったということです。問題は、(これまでの首相選定でもそうですが) 首相選定が与党PAPの内部で行われ、国民の支持が最も高いと言われているTharman Shanmugaratnam氏が「リー・シェンロン氏から5歳しか若返られないこと」「マイノリティのインド系が首相はまだ早いのでは」と外されたことです。そして、ヘン・スイキット副首相の首相就任に、国民は納得感があるように見えません。後述しますが、今回のヘン副首相の選挙区は、落下傘候補ではあった不利は差し引くべきですが、53%の得票率に終わりました。
これを真に受けると「次期首相の選出のやり直し」となり悲惨です。政治のリーダーシップが重要で、過去の首相は10年以上その地位に就き安定政権運営をしてきたシンガポールでは、国難レベルの出来事になります。
与党の敗北は「高齢化した支持者の死亡と、若者を取り込めていない」ことだ
政策争点についてはiPS調査を待ちたいと思うのですが、選挙結果にはあまり影響はないでしょう。体制面について、現時点で指摘できることがあります。それは、
与党PAPの強烈な支持母体である高齢者が死亡
与党PAPは、選挙権を手に入れた若者を取り込めていない
ということです。このことは、
ことを意味します。2015年選挙のような、リー・クアンユー初代首相の弔い合戦のような神風でも吹かない限り、勝利はないでしょう。
大卒で、若く、都心部在住の若者は、リベラル政党支持です。これは世界的に共通してみられる現象で、シンガポールにも当てはまります。(シンガポールは都市国家なので、全員が都心在住ですが)
与党が大勝した2015年でさえ、39歳以下にいる保守は、65歳以上の半分の比率に過ぎません。そして、39歳以下の多元主義 (Pluralist。つまり野党の支持母体)は、65歳以上の2.5倍も率が高いです。
iPS: Cluster Analysis (Age) ・シンガポール国立大学: 政策機関iPS: IPS Post-Election Survey 2015: Cluster Analysis (Age)
シンガポールの選挙の特徴の一つは、高い投票率です。今回の選挙では海外渡航制限があったので、更に投票率が上がっていますが、例年9割超です。日本では、若者が投票に行かないことが問題になっていますが、シンガポールではその問題は無視できます。
PAPは2020年の選挙で、2015年比で5万2千の票を失いました 。これにはPAPの支持母体である高齢者の死亡を主要因にあげることができます。
2015年から2019年の間の、国民と永住者の死者合計は97,642人。永住者は15%なので、それを引くと、約8万3千人。(永住者の方が年齢層が若いはずなので、死亡率は国民より低いのが実態のはずですが)
過去の選挙でのPRP得票率は、68年87%、72年70%、76年74%、80年78%です。前回選挙以降に亡くなった人のPAP支持率を75%とすると、約6万2千の票を失った ことになります。
2011年
2015年
2020年
投票率
93.18%
93.56%
95.63%
PAP得票数
1,212,154
1,576,784
1,524,781
国民人口
3,257,228
3,375,023
3,500,940 (2019年)
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
国民永住者の死者数
18,640
18,856
19,763
20,095
20,288
新国民(帰化)
20,815
22,102
22,076
22,550
(未開示)
・シンガポール首相府: Population In Brief
実は大きくない"新国民"の選挙への影響
他の人口動態もあります。
帰化した"新国民"です。前回選挙から約11万人が帰化したと想定されます。彼らは帰化を認めた与党PAPに恩義を感じ、与党PAPに投票していると言われています。ところが、実際にはそうではありません。
前述のiPS調査では、2015年総選挙では、保守への支持率は、生まれながらの国民より帰化はわずかに8%ほど高い程度です。2011年総選挙では、逆に帰化の方が12%も低くなっています。
理由は簡単です。シンガポールの帰化は永住権を経てなります。シンガポールの永住権は現在ではプラチナチケット。永住権の基準は、単なる在住年数より、収入・学歴です。永住者は国民より給与が高く高学歴です。つまり、帰化の母体は、リベラルの支持層 です。確かに、与党PAPへの共感があるから帰化したのでしょうが、それを加味しても「国民より相対的にPAP支持なだけで、圧倒的支持ではない」が現実です。
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保守への支持率
2011年総選挙
2015年総選挙
生まれながらの国民
36.1%
44.1%
帰化(新国民)
24.8%
52.4%
・シンガポール国立大学: 政策機関iPS: IPS Post-Election Survey 2015: Cluster Analysis (Naturalised citizens)
PAPを支持しない若者
シンガポールの投票権は21歳以上です。現在の20~24歳の国民人口は、約23万人 です。iPS調査結果によると、(残念ながら世代での与党・野党の投票先は開示されていないのですが、) 率で最大の野党支持の世代が彼らです。選挙に新規参入する若者が、今の選挙結果を動かしている というのが結論です。
・シンガポール国立大学: 政策機関iPS: IPS Post-Election Survey 2015: Cluster Analysis (Age)
まとめます。
PAPは、前回選挙より5万2千票、減らした。
PAPは、高齢者の死亡で推定6万2千票を失った。
約22万人の若者が新しく選挙権を得た。彼らは野党の支持母体だ。
PAPは若者からの支持を得ないと未来はない政治団体だ 、というのが分かります。若者を取り込むためには、リー・クアンユー時代に培った家父長主義なレガシーや成功体験を、PAPは捨て去る必要があるでしょう。それがPAPの核心だったとしてもです。
それができなければ、「6割の得票率で、9割の議席を得る」ことがいつまで正当化されるか の議論になる日は遠くないでしょう。また、人口動態が原因なら、野党が肉薄・逆転するのは、時間の問題です。
同時に、PAP並の経済実効性を、野党が出すことは極めて困難なはずです。特に若者の野党支持は、野党が「PAP並の経済政策を出せる」ことを無言の前提 にしています。野党もそこを試される日がそのうちくるはずで、有効な経済政策を打ち出せなかった時にどう支持層が評価するかが、野党の勝負どころです。
選挙イベント
選挙に関して起きたイベントを振り返ります。
リー・シェンヤン氏野党入党
リー・シェンロン首相の弟のシェンヤン氏が野党PSPに入党しましたが、立候補はせずに終了となりました。父親のリー・クアンユー氏の住居の取り壊しを巡って、兄弟喧嘩が表面化しています。
弁護士の妻 は遺言書をめぐって、懲戒特別法廷にかけられています。
ハーバード大学経済学助教授の息子のShengwu氏 は法廷侮辱罪で罰金判決を受けました。
シンガポールは、何十年も法律は適応されていませんが、男性間同性愛が刑法犯になります。息子のHuanwu氏 は南アフリカで同性結婚をしています。
ニコル・シアー氏、政界に復活
次期首相の"イーストコーストプラン"
選挙前に最も期待された政治家は、ニコル・シアー氏のWPからの出馬です。
2011年に大旋風を巻き起こした女性ですが、落選。2015年は出馬せずでした。
そのニコル・シアーが出馬したイースト・コーストの対抗馬として、次期首相となるヘン・スイキット副首相を土壇場で国替え出馬させる選挙戦術に、与党PAPはでます。
「ヘン・スイキット」の手書きでの立候補届が「ニコル・シアーに絶対に勝たせない」という生々しさを物語ります。戦慄です…
出馬後の会見は、イーストコーストGRCへの立候補準備が全くできていないのが露呈。
For our East Coast residents, we also have a plan for the East Coast. We have a East Coast, Singapore, we have a together and East Coast plan. We care at East Coast"
VIDEO www.youtube.com
という名演説でシンガポールを爆笑に導きました。
"イーストコーストプラン"は伝説になり、タイやマレーシア政府からも「うちの国の"イーストコーストプラン"に観光においでよ」とネタにされる始末。
・
Malaysia and Thailand tourism bodies get cheeky with 'East Coast plan' 今回の選挙運動ではニコル・シアー氏は(2011年と異なり)ほぼ話題になりませんでしたが、結果は53%でヘン・スイキット副首相が辛勝。ニコル・シアー氏はそれぐらい強敵でした。
次期首相落下傘の選挙戦術がなければ、PAPはグループ選挙区GRCをイーストコーストGRCでも落としていたでしょう。
WP候補者が人種宗教差別発言
これは、野党のとんでも主張と違って、投票に影響を与えた可能性がある事件です。
野党WPのジェームス・リム氏と同じ選挙区で出馬した、ライザ・カーン氏の過去のSNS投稿が掘り起こされました。
40億円を着服した教会リーダーは無罪なのに、シンガポールはマイノリティを刑務所にいれ、イスラム教リーダーに嫌がらせをする。
ブラウンウーマンなことはタフだ
(COVID下に集団で飲んでいた事件で)「金持ち中華系と白人に法の適応は違うのか」
・VulcanPost: GE 2020: How 298A Of S'pore's Penal Code Failed Raeesah Khan
シンガポールで、人種・宗教へのヘイト発言は刑事事件です。警察に通報がされ、警察は調査中と発表します。ライザ・カーン氏は謝罪し、WP書記長は「選挙後に調査する。選挙活動は続ける」と発表。これにPAPは「立ち場をはっきりさせろ」と声明 を発表。
警察対応は政府の嫌がらせと判断した、野党支持者は激怒。#IstandwithRaeesah のハッシュタグで支援を表明します。
反政府への行政圧力は、シンガポールでは頻繁に見受けられます。
AHPETC (アルジュニード・ホーガン・ポンゴル・イースト・タウンカウンシル) という、野党WP選出区のため野党が管理している町議会で不正会計疑惑が起こり、2017年に野党幹部が起訴されました。2018年には弁護士費用を払うために、野党は寄付を呼びかけ、S$100万を集めています。
2015年の総選挙前から、マスコミなどでこの疑惑が追求されてきましたが、野党は同地区での議席を守りました。つまり、行政圧力で有権者の投票行動は変わらない 時代にシンガポールは突入しています。
今回、ライザ・カーン氏に「調査中」とした警察によって、同じ過ちを踏んだと野党支持者は考えています。肝心なのは、これに正面から反発するコアな野党支持者以外に、この反発への共感が一般市民にどこまで広まったかですが、それは不明です。
付録
前回選挙からの主な出来事
2016年
・ブキバト補欠選挙で61.2%を獲得し与党勝利。 ・ヘン・スイキット財務相が脳梗塞で閣議中に倒れ、6週間入院。 ・ジカウイルス発生。 ・スピーカーズコーナーでの外国資本スポンサーが許可制になる。 ・MRT車両にヒビが見つかり、修理のため中国に輸送される。 ・クアラルンプールまでの高速鉄道計画が発表。 ・オリンピックで初の金メダル。 ・リー首相がナショナルディラリーの演説中に具合を悪くする。 ・ナザン元大統領死去。大統領選挙規定の変更が国会で可決され、立候補要件がS$5億の資本金でかつ最上位の役職経験者に変更され、次期の優先立候補はマレー系になる。 ・装甲車9台が香港で取り押さえられる。
2017年
再雇用が65歳から67歳までに引き上げられる。 ・MRT大規模メンテナンス終了。 ・旧フォード工場博物館から昭南島の名前が削除される。 ・粉ミルクの価格高騰が国会であげられる。 ・リー・クアンユー邸での兄弟紛争が明らかになる。 ・政府批判を含む漫画でソニー・リュー氏がアイズナー賞受賞。 ・タイガーエアーがスクートと統合。 ・アマゾンのサービス開始。 ・シンガポール国立大学教授が、外国のために働き国の外交方針に影響を与えたとして、内務省により生涯国外追放となる。 ・2022年までに4万人のプレスクール定員拡大計画。 ・第8代大統領が無投票当選で決まる。初の女性でマレー系。 ・政府LTAがシェア自転車企業と放置自転車の取り組みにサインする。 ・チャンギ空港ターミナル4が稼働開始。
2018年
・消費税GSTの7%から9%への増税を政府が発表。 ・UBERが撤退し、Grabが買い取る。 ・米韓首脳会議がシンガポールで開催。 ・シェア自転車のoBikeが営業終了。 ・150万人のSingHealth患者データがサイバーアタックで盗まれる。 ・ムルデカ世代に医療口座への積み増しなど補助。 ・EUとのFTAに署名。 ・シンガポールでASEAN開催。 ・雇用法が改正され、月給$4500までをカバーすることに。 ・ヘン・スイキット財務相がPAP第1書記長補に。事実上の次期首相の内定。 ・セレター空港に導入されたISL利用にマレーシアが反発し、紛争に。
2019年
・アナログ波テレビが終了。 ・MRTクロスアイランド線の駅の計画が公開。 ・HIV患者14,200人のデータが違法に漏れる。 ・UNESCOにホーカー文化を世界遺産申請する。 ・偽ニュース防止法POFMA が可決。 ・MBSとリゾートワールドセントーサの拡大が発表される。カジノ入場税が$100から$150に、年では$2000から$3000に値上げ。 ・刑法改正:弱者保護、性犯罪被害者保護、レイプでの婚姻免責破棄、自殺が刑法犯でなくなる。 ・リタイアは65歳、再雇用は70歳に2030年までに引き上げられる。 ・国立感染症センターNCIDが開業。 ・eスクーターの歩道利用が禁止。フードデリバリーが抗議。 ・偽ニュース防止法POFMAで初の訂正命令。
2020年
・保健省MOHが武漢からチャンギ空港到着の乗客に体温測定 を実施。 ・MRTトムソンイーストコーストの第一区間が開業。 ・サーキットブレーカーというロックダウン開始。 ・総選挙
※本ブログの記述は、筆者の調査・経験に基づきます。記述が正確、最新であることは保証しません。記載に起因する、いかなる結果にも筆者は責任を持ちません。記載内容への判断は自己責任でお願いいたします。
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