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今日もシンガポールまみれ

日本のあっち、シンガポールのこっち

2013年シンガポール人口動態 ~外国人ビザ・結婚の影響~

  • 人口内訳
  • 高齢化の進行
  • 市民権付与
  • 永住権保持者(PR)
    • 今後も毎年3万人にPRを付与し、総数で50~60万人を維持する。
    • 40歳以上でのPR取得は困難
  • 結婚
    • 結婚と学歴
    • 外国人との結婚
    • シンガポール人女性と欧米人男性との結婚


9月25日に"Population in Brief 2013"が発表されました。2013年度版シンガポール人口動態です。シンガポールで人口の1/3という大きく占めるのは、移民です。そのため、人口動態は、日本とは異なり、移民政策の結果が色濃く反映されます。それを引用・解説してきます。

Department of Statistics Singapore: Population in Brief 2013

人口内訳

■政府記述
2013年6月時点で全人口は540万人。1.6%の人口増。過去9年間で最低の伸び率。

総人口 人口内訳 外国人ビザ種別
540万人 市民:331万人
永住権保持者:53万人
在住外国人: 155万人 EP: 17万人(11%)
S Pass: 15.5万人(10%)
WP(メイド除く): 71.3万人(46%)
WP(メイド): 20万人(13%)
市民、PR、就労ビザ保持者の扶養家族: 23.3万人(15%)
学生: 7.8万人(5%)

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■筆者解説
EPは専門職・管理職・経営者向け就労ビザ、WP(Work Permit)は単純労働者用ビザ、S Passはその中間のビザ。日本人にWPは取得不可。EP取得難化により、日本人現地採用者ではS Pass取得者が増えている。ビザの種類の違いについては、下記記事を参照。
シンガポールビザ: よくある質問 (FAQ)

高齢化の進行

■政府記述
市民人口は331.35万人で、人口の伸びは0.9%。
高齢化が進行しており、人口の中央値は40.0歳、65歳以上人口が11.7%を占める。その結果、1人の高齢者(65歳以上)を支える現役世代(20~64歳)は5.5人となる。これは、2000年の8.4人からすると、急激に高齢化が進行している。現役世代の移民を導入することで、高齢化を緩和することができる。
合計特殊出生率は2011年の1.20から2012年の1.29に改善。特に中華系で改善。しかし、人口維持を図るに必要な2.1には程遠い。
■筆者解説
2012年が辰年で、中華系では、子供にとって良い生まれであると考えられているため。よって今年以降はこの数値より悪化すると予想される。

市民権付与

■政府記述
2012年の市民権付与は20,693人。過去5年間は、毎年約2万人に市民権を付与してきた。人口縮小に陥らないために、今後も毎年1.5万から2.5万人に市民権を付与する。新市民は既存の永住権保持者が母集団となる。
■筆者解説
市民への応募要件はPRとして最低2年間いることが必要。

永住権保持者 (PR)

■政府記述
「永住権は外国人と配偶者が市民権を得る中間ステップである」とPRを表現。
PR総数は2012年の53.31万人から、53.12万人へと、わずかではあるが1,900人減少。
2009年後半の移民大綱の厳格化以降、新しいPRは2004年から08年の平均5.8万人から、過去三年間で半分の3万人に減少。
今後も毎年3万人にPRを付与し、総数で50~60万人を維持する。
■筆者解説
新PRは29,891人のため、3.2万人のPR離脱者がいた事を示す。
PR離脱が起こるのは、今後シンガポールに居住する予定がなく自主的に離脱するケース、REP(Re Entry Permit: 再入国許可証)更新がSG政府に認められないケース、死亡など。自主的な離脱では、今後居住予定がなく、CPF(年金)の引き出しが動機であることが多い。

40歳以上でのPR取得は困難

■政府記述
2012年の新規PR取得者の年齢グループは以下。

40歳以上 8.0%
31~40歳 23.3%
21~30歳 38.9%
20歳以下 29.9%

■筆者解説
20歳以下の3割は扶養家族として取得したものでしょう。
40歳を過ぎると、新規PR取得者に占める割合が低下。これは40歳以上での応募者が減ることも考えられますが、不利な属性になっていると考えるのが自然でしょう。高齢化すると、SGに貢献できる期間が減り、また社会保障受益者となるリスクが高まります。若ければ有利、年をとれば不利です。
40歳代も後半になれば、富裕層投資家向けGIPスキーム(20億円超の年商と2億円の事業投資実績がある人対象)でないとPR取得は困難でしょう。
※PR取得に関しては下記記事も参照のこと。
シンガポール永住権取得属性と難化状況 ~PRを取れる人は誰か?~

結婚

http://www.rom.gov.sg/images/Process_pic3.jpg
Photo Source: http://app.rom.gov.sg/reg_info/rom_marriage.asp

結婚と学歴

■筆者解説
同じ年齢グループだと、学歴が上がるにつれ、男性は独身率が低下し(結婚しやすい)、女性は独身率が上昇する(結婚しにくい)逆相関になる。
30~34歳: 独身率は男性で学歴で大差無い(45%前後)が、女性は中卒未満が20%.4だが、大卒では37.2%に跳ね上がる。
45~49歳: 独身率は男性で中卒未満が18.9%なのに大卒では8.8%、女性は中卒未満が9.9%なのに大卒では20.1%。

外国人との結婚

■政府記述
シンガポール国内での結婚総数は、2002年の2.3万組から、2012年の2.8万組と2割強の伸びですが、これは外国人も含んだ数です。詳細を見ましょう。

花婿 花嫁 2002年 2012年 伸び率
総数 23,198 27,936 20%
国民 国民 13,851 13,929 1%
国民 永住者+外国人 5,082 7,027 38%
永住者+外国人 国民 1,724 2,236 30%

■筆者解説
婚姻総数は伸びていますが、国民同士の婚姻数は低調で伸びていません。結局伸びているのは、国民と自国民以外(永住者+外国人)との結婚です。
国民は、女性も14%が自国民以外との結婚を選んでいますが、男性になると1/3が自国民以外との結婚です。
シンガポールの結婚市場はグローバルマーケットにさらされており、特に男性は自国民女性より外国人女性を好む傾向が強まっていることが分かります。

シンガポール人女性と欧米人男性との結婚

■政府記述
婚姻総数は2.8万組。
■筆者解説
SGP(Sarong party girls(白人好きなシンガポール人女性俗称))という呼び名もありますが、アメリカ大陸/欧州/オセアニア出身男性とシンガポール人女性結婚の総数は、12+361+138=611組 のみ。これは結婚総数のわずか2%。しかも当然、中華系などの非白人も含む数字です。
恋愛と結婚の違いが顕著に現れている数字です。


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