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今日もシンガポールまみれ

日本のあっち、シンガポールのこっち

産経とBBCが指摘したシンガポール賃貸の民族差別と背景

多民族国家として知られるシンガポール。その住環境の賃貸契約について民族差別とする指摘が、BBC(英国放送協会)と産経ニュースから出てきています。もともとは、BBCの記事だったのですが、それを産経ニュースが翻訳し感想をつけています。

BBC記事「インド人と中国人お断り。シンガポール賃貸の差別問題」

BBC記事の要約です。

  • インド系と類似の名前を持つスリランカ人が、インド人と同一視され、シンガポールで賃貸契約で家主に拒否された例
  • インド人や中国人が賃貸契約拒否される理由は、香辛料や油などの料理の匂いや、部屋を清潔に使わないことで、部屋にダメージを与える可能性があるため。
  • シンガポールは職場など公共では差別は少ないが、プライベートでは異なる。賃貸はプライベートとみなされている。
  • 法律のすき間: 外国人がシンガポールで対象となる特定の反差別法はない

なぜこのタイミングで記事が出てきたのか

特に産経記事を読んで、様々な疑問がでてきました。

新たな人種差別問題が物議を醸しています (産経)

とのことですが、これは以前から見られる現象です。『この傾向はここ数年のことではなく私が来た20年前からあった話』とコメントする人もいます。BBCは『新たな』という、これまでになかった傾向を意味する表現は使っていません。
それにもかかわらず、なぜこのタイミングで記事が出てきたのかは、BBC原文を読むと分かります。この記事の中国語版もあり、BBC記者のHelier Cheungは、中国語名が張英華です。記者についてまとめます。

  • 英語名: Helier Cheung
  • 中国語名: 張英華
  • 国籍: イギリス
  • BBC在籍: ジャーナリスト訓練生プログラムに2012年より参加
  • シンガポール在住: 2013年2月から

記者本人はイギリス国籍ですが、中華系の名前であることを記事で書いています。この記者自身が、シンガポールに移住してきた際に、恐らくは中国出身のためと推測されるやりとりを家主としています。

I asked her if it would reassure the landlord if they knew I was British. "It doesn't matter," she said. "They may still think you're a PRC who obtained a British passport." (BBC)
「私が英国籍だと知れば家主は安心するか、不動産業者に尋ねた。『それは大したことじゃない。イギリスパスポートを持っている中国人とそれでも思うだろう』と不動産業者はこたえた」

国籍がどこであろうと、中国出身者には部屋を貸したくない家主に出会っています。つまり、記事の出発点は、民族差別傾向が最近増しているからでなく、記者がシンガポールに引っ越してきた恐らく一年前に記者自身で経験したためと思われます。

シンガポールの住環境

BBC記事にあるように、国民の9割は持ち家です。国が持ち家政策を推進したこともあり、国民の8割強がHDBという公団に住み、その内で持ち家率は95%です。
シンガポールでは社会人になっても子供は親と同居する文化です。東京より高い不動産が、その文化を後押しします。結婚と前後してHDBの購入を申し込みますが、新婚であっても親と同居し、賃貸はしないのが一般的な風習です。HDBが完成して引っ越しで初めて、親元から離れて暮らします。
そのため、賃貸物件を借りるシンガポール人は、あえて親との同居を選ばなかった人や、経済的事情でHDBを手放した人などの、限られた層のみです。
その結果、シンガポールで賃貸物件を借りるのは、大半が外国人なのです。日本にある借地借家法のような賃貸関連の法律は整備されておらず、契約書の記載事項が全てです。環境整備されていないため、日本と比べると、賃貸契約でもめやすいのが現状です。

なぜ民族制限をするのか?

私がシンガポールに来て賃貸物件を借りようとして、BBC記者同様に驚いたのは、民族指定がされている物件があることでした。

  • 中国人とインド人お断り

という記事と同様の文言も見かけましたが、

  • 女性のみ
  • X国籍のみ

という記述もあります。これはシンガポール特有の賃貸事情から来ています。

シンガポールでの賃貸3形態
  • ユニット単位での貸し出し (日本での一般的な賃貸と同様)
  • 部屋単位での貸し出し (フラットシェア)
  • 一部屋を複数人で利用する貸し出し (ルームシェア)

ユニット(戸)全体でなく、部屋単位での貸し出しも一般的なためで、フラットシェアと呼ばれます。一部屋に複数人が住むルームシェアもあります。シンガポールでは日本のワンルーム賃貸のような小さな物件は、政府規制もあり、あっても数が少なく高価です。Studioと呼ばれるワンルーム物件も、一般的に月額$3000 (24万円) からです。そのため、勤務先が住居を負担する駐在員はユニットで借りますが、多くの現地採用日本人は独身者が多いこともありフラットシェアを選びます。

フラットシェアやルームシェアで、家主でなく既存の借り手が他の借り手を募集することがあります。これは自分が代表した借り手になって空き部屋を又貸ししたいケースや、自分と相性が合う相手を選んで住みたいということです。こういう際に、既存の借り手の女性が

  • 女性のみ

という指定で他の借り手を募集することは差別でしょうか?フラットシェアだと男女混合はありますが、ルームシェアではさすがに男女混合は一般的ではありません。フラットシェアでも女性同士でのみ住みたい、という希望は珍しくないです。それでは、既存の借り手の日本人女性が

  • 日本人女性のみ

という指定で他の借り手を募集することは差別でしょうか?性別は安全の問題のため指定ができるとして、国籍を指定することは差別でしょうか?BBCが記事にとりあげたスリランカ人のケースは、産経は明記していませんが、このフラットシェアでした。
また、金銭的条件があえば、言葉が通じない他国の人とでもシェアをしないと、差別でしょうか?英語が不自由な相手と英語で契約を交わして大丈夫なのでしょうか?そうなると、性別・言語を指定する合理性はありそうです。

民族排除は差別感情が理由か?物件価値を保護する経済事情か?

民族排除がされる理由として、BBCでは、清潔な使用や匂いの強い調理といった物件価値への経済事情を書くとともに、民族のステレオタイプへの差別感情を指摘しています。両論併記に近い印象があります。
産経では『「週1回も掃除せぬ。塵と料理油で…」だが、拒否された真の理由は』と書いているように、経済事情は建前で、差別感情が真の理由であることを暗に漂わせています。産経がそう判断している根拠は提示されていません。
シンガポール居住者としての私の印象では、個々の家主によってばらつきはありますが、全般的には物件価値の保護という経済事情が第一に見えます。経済事情が一番の理由であるため、民族排除が差別であるとの意識をもっていない家主もいます。つまり、インド人や中国人は物件に損害を与えかねないリスク顧客とみなしており、その対策をとっているだけ、というのが家主の考え方です。記事での清潔さや匂いや家主の許可を得ない又貸しの他に、インド人や中国人はシンガポール風習になれていないため予期せぬトラブルが発生する可能性があります。私の知っている範囲でも、防水でないバスタブの外でシャワーを使い続けたため床を損壊したケースなどを聞きます。

好ましい民族を指定するのではなく、記事に取り上げられたケースのように、民族を排除するのは妥当でしょうか?

  • 中国人とインド人お断り

これは差別と判断されるでしょう。インド人や中国人が物件に損害を与える、というのは家主が持っているステレオタイプな民族への傾向であり、「(自分はインド人や中国人ではあるが)私は違う」に反論できる因果関係が民族だけでは希薄で、現代では正当とみなされていません。

解決策

経済事情が第一であれば、わざわざ間接的な民族で排除するのではなく、本来の経済的理由で記述できるはずです。

  • 香辛料など匂いの強い調理や、痕になる油を大量/頻繁に使う調理は避けること
  • 定期的に清掃をすること
  • 上記に反した際には、退去を命じることがあり、現状復帰義務を借家人は負う

これが賃貸契約に盛り込まれるのは、民族のステレオタイプを介さずに、経済事情にフォーカスしており妥当に見えます。
何が差別かの共通認識は、時代によって変わります。シンガポールでも雇用広告に際して「X人歓迎」と国籍指定をできていたのが、政府規制でできなくなりました。賃貸広告でもそのような方向に長期的には進んでいくのだと思われます。
しかし主題の経済事情が解決できなければ、実態は地下に潜るだけです。広告では差別内容の記載なくても、断られるケースが増えるでしょう。家主も、退出時に現状復帰のためデポジット(敷金)を多く差し引いて借り主ともめることや、デポジット額で収まらない事態は避けたいでしょうから。

歓迎される日本人

その一方、賃貸借り手に歓迎されるのは日本人です。英語が不得意なためコミュニケーションを取りにくいというネガティブな"ステレオタイプ"も広まっていますが、部屋を綺麗に使ってくれる、パーティで騒がず近隣ともめない、というポジティブな印象も強いです。民族・国籍が理由で、日本人が賃貸契約を断られることはシンガポールでは滅多にない恵まれた環境にあります。この評判を作ってきた、先人たちに感謝です。

日本に居住する外国人の賃貸状況

BBCの記事では不動産サイトPropertyGuruで160件のインド人中国人お断り広告があるとの記載ですが、7.8万件の賃貸物件が登録されています(5月19日現在)。率にして0.2%です。
産経は『右も左も分からない同胞に手を差し伸べるどころか、「われわれとは格下」と平気で差別し、難癖つけて自分の不動産物件への入居を拒否するというシンガポールの中国人』と批難していますが、ひるがえって日本での外国人賃貸の状況はどうでしょうか。日本とシンガポールとで家賃以外に関わる負担を比べます。

日本 シンガポール
礼金 あり なし
敷金(保証金) あり あり(デポジット)
仲介手数料 あり あり(ネット等の利用で家主との直接契約では無し)
前家賃 あり あり
損害保険料 あり 物件による。大半は無し
保証人 あり なし
日本の賃貸契約: 保証人

特に問題は保証人です。外国人は、日本語での賃貸契約書が理解できないことや、日本語ができても日本国籍の保証人がたてられないことを理由に断られるケースが多いです。日本での保証人は、外国人向け物件以外では、日本国籍の保証人が求められます。保証会社も外国人とは契約しないことが多いです。日本に来た外国人が、保証人になってくれる日本人を探すのが、どれだけ困難かは想像に容易でしょう。また、日本国籍の保証人要件は外国人の借り手を断る口実になっている事があり、たとえ頼める知人がいたとしても、審査で落とされる可能性があります。
賃貸契約で外国人は事実上差別されている環境にあるのが日本です。保証人がそのブラックホールです。「民族排除をされる物件もある」のがシンガポールですが、「外国人用物件でないと借りられない」のが日本です。
国籍が異なり地縁も血縁も無いのに、『同じ中華系で同胞だから』という理由で契約に応じなければならないという産経の主張は、外国人に賃貸を拒否している日本人には正当性に欠けるでしょう。人を非難したことが自分に帰ってくる、ブーメランそのものです。

日本の賃貸契約: 普通借家契約と定期借家契約

日本では、普通借家契約での賃貸契約が一般的ですが、この契約では借り手の居住権がとても強く、家賃を延滞しても簡単には家主は強制退去を行えません。そのため、リスク顧客とみなされている外国人には簡単には貸せない事情が家主にはあります。定期借家契約であれば、契約期間満了や事前通知で退去となりますが、それこそ外国人対象といった物件で限定的に利用されている契約形態です。
どの国でもそうですが、借り手の権利が強い環境ほど、民間市場で借りるハードルがあがります。日本で外国人が、日本人同様に賃貸を借りられるようになる人は、借り手の権利を弱める規制緩和が必要です。現在、普通借家契約が一般的なのは大半が普通借家契約で行われており、借り手にとり定期借家契約は不利だからです。つまり、この規制緩和とは、普通借家契約をなくし定期借家契約に一本化しかつ保証人制度をなくすことになるでしょう。これまでの条件で借りられていた日本人には、権利が弱まり損になります。
結局、どの国でもリスク顧客へのハンデが差別とみなされそれをなくすためには、一般顧客を不利にするか、リスク顧客に政府保証などで下駄を履かせたり、公共賃貸物件を提供することになります。シンガポールでは信用が国民ほどではない外国人でもデポジット(敷金)をおさめるだけで簡単に賃貸契約ができるのは、法律等で保証されている借り手の権利が殆ど無く、交渉結果としての契約書の内容しかないのが、理由です。

注釈

国益を損なう産経の批難: シンガポール人と中国人の同一視?

世界中で顕在化する人種差別…法治ならぬ「人治」の中国人的思考の恐怖
(中略)学識経験者たちは、シンガポールでも今回の一件で、法整備が進み、こうした不動産の賃貸を巡る差別は次第に無くなっていくだろうと予想しています。
右も左も分からない同胞に手を差し伸べるどころか、「われわれとは格下」と平気で差別し、難癖つけて自分の不動産物件への入居を拒否するというシンガポールの中国人には、恐怖を感じます。
それにしても、右も左も分からない同胞に手を差し伸べるどころか、「われわれとは格下」と平気で差別し、難癖つけて自分の不動産物件への入居を拒否するというシンガポールの中国人には、恐怖を感じます。 (産経)

『今回の一件で、法整備が進み』という因果関係はBBCには記載ありません。BBCには「数年後に賃貸市場により多くの住居が供給されると、家主は借り主を選ぶ余裕がなくなるだろう」というシンガポール経営大学助教授の言葉を紹介しています。
Prof Tan believes that the discrimination will reduce over time.
"With more apartments coming on stream in the next few years, landlords cannot afford to be so choosey," he says. (BBC)

難しいのですが『法治ならぬ「人治」の中国人的思考の恐怖』の解読を試みます。
『中国人』とは中華系シンガポール人のことでしょう。
『法治』『人治』というのは、シンガポールで反民族差別の権利が外国人に適応されていないことを、『法治』の逆の『人治』として批難していると読めます。「人治」というのは中国への形容詞でよく使われれ、この記者は中国とシンガポールを混同する傾向にあると推測されます。
『恐怖』というのは、BBC記事にある賃貸での民族差別への評価と思われます。
この産経記事のアプローチでは、日本の"国益"を損なっています。シンガポールはアジアの中で相当な親日国です。日本を大好き/好きと答えたシンガポール人は90%、日本を大好き/好きと答えた中国人は55%です。日本に好印象を持ち味方になってくれるチャンスが大きいのがシンガポール人です。日本人が当事者として不利益を受けていない現象を声高に非難することで、不要な喧嘩を日本人が売る必要はありません。指摘内容が普遍的な正義と信じるのであれば、建設的に解決方法を示唆すれば良いのです。礼節を持った態度で、アジアの隣人に臨んで頂きたいです。

シンガポールの中国人?

産経記事に『シンガポールの家主の多くは中華系、つまりシンガポールで生まれ育った中国人なのです』『シンガポールの中国人』という表現をしています。関連用語を整理します。

中国人 中国籍の人
中華系 中国出身者、祖先に中国出身者がいる人。この語だけでは国籍は不明
華僑 中国から外国に移民し、国籍は中国を保持
華人 中国から外国に移民し、居住国籍に帰化

つまり、『シンガポールの中国人』とは、「シンガポール在住の中国籍者」を一般的に意味します。ですが産経記事では、「中華系シンガポール国籍者」の意味で使っています。あるいは、「中華系、つまり中国人」と書いているように、この二つ言葉の区別をせずに、記者が言葉を混同している可能性もあります。
シンガポールは移民国家で、3/4が中華系から構成されます。現役世代のシンガポール人の多くは、移民後三世以降に入っており、先祖の出身地である中国を母国とも思っていませんし、経済的にも時代を経たことでも中国人とは異なる文化感覚を持っています。つまり氏より育ちです。
ですので、中華系シンガポール人は中国人とみられるのを嫌がります。「あなたはチャイニーズですか?」と聞くと「いや、シンガポーリアンチャイニーズだ」と訂正されます。今でも中国に付き合いのある親族がいる家庭もありますが、そういう限られた相手を除くと、地縁も血縁も無い他人なので中国人に情をかけることはありません。あるとすればそれは民族・国籍によらず、その人が単に「いいひと」だからです。
これは香港人と中国人との関係に近いです。日本人が中国人を良く思っていないことにも通じます。声が大きい、列に並ばない、公共スペースを汚すという"ステレオタイプ"があるためです。詳細は下記リンクを参照下さい。
尖閣諸島とシンガポールの立ち位置

シンガポールの外国人労働者比率

シンガポールの労働力の約3割は彼らのような外国人の労働力が担っています。 (産経)

BBC記事では「1/3」と書いています。BBCも産経も、誤解しています。労働人口における外国人比率は38%~53%ですが、正確な値は私が知る限り発表されていません。
労働人口(Labour Force)はシンガポール政府が開示しています。
総労働人口 (Total Labour Force): 3443.7 千人
居留民労働人口 (Resident Labour Force): 2138.8 千人
MOM 「Labour Force」, http://stats.mom.gov.sg/pages/labour-force-summary-table.aspx (参照2014/05/13)
これを差し引いた値が外国人労働人口に見えますが、違います。それは居留民労働人口は国民のみでなく、「国民+永住権保持者」だからです。勿論、永住権保持者はシンガポール国籍を保持していないので「外国人」です。
永住権保持者: 531.2 千人
Department of Statistics Singapore 「Population in Brief 2013」, http://www.singstat.gov.sg/statistics/browse_by_theme/population.html (参照2014/05/13)
しかし永住権保持者のうち、幼児・学生・専業主婦・退職者等は労働人口に含まれません。53万人の永住権保持者全員が労働人口だとすると53%、永住権保持者全員が労働人口でないとすると38%が、外国人が占める労働人口です。
シンガポールの全労働人口のうち、5割弱が外国人労働者だろうと推定して良いのではないでしょうか。

カレーを食べる頻度

カレーがシンガポールの国民食なら、カレーで部屋をコテコテにするのはインド人だけではないはずです。(中略)中国人に対して中華料理で部屋をコテコテにするからと入居を断るのも、どうやら中国人の移民が嫌いなので理由を後付けした感じがしますね。 (産経)

カレーはシンガポールで一般的な食事ですが、インド系がカレーを食べる頻度と、中華系がカレーを食べる頻度は異なります。家でカレーを料理する頻度も、民族によって全く異なります。

シンガポールでインド系への評価

シンガポールの家主の多くは中華系、つまりシンガポールで生まれ育った中国人なのです。彼らはインド人のことも小馬鹿にしていますが、本土から移民としてやってくる同胞の中国人たちのことも「単純労働しかできない格下な奴ら」と小馬鹿にしているのです。だからどちらの人種も基本、自分たちの物件には入居させたくないので、テキトーな理由を付けているのです。 (産経)

中華系がインド人を小馬鹿にしている、とのことですが、経済的地位はインド系となると異なります。インド系の方が中華系より世帯収入が多いのです。
■月額世帯収入の中央値

インド系 $5370
中華系 $5100
マレー系 $3844

Department of Statistics Singapore 「Census of Population 2010 Statistical Release 2: Households and Housing」, http://www.singstat.gov.sg/publications/publications_and_papers/cop2010/census10_stat_release2.html (参照2014/05/13)

産経記事は半分強がBBCからの翻訳

産経記事は、BBCからの配信記事ではありません。文化庁が指針を出している引用の7条件のうち下記2つを満たしていない可能性があり、独自記事として成立しているかが疑問です。本記事が「新聞の論説」の転載であり、認められると主張するのであれば、産経のモラルの問題です。
1. 産経記事は3750字からなりますが、このうちだいたい2000字がBBCからの"引用"です。半分強の引用が、「正当な範囲内」に収まるのかが謎です。BBCの担当記者は私からの質問に対し、産経からコンタクトを受けていないと言っています。


2. BBCからの引用箇所に引用符や段落分けが明確でなく、どこがBBCからの"引用"で、どこが産経記者の意見や取材結果なのか不明です。




※本ブログの記述は、筆者の調査・経験に基づきます。記述が正確、最新であることは保証しません。記載に起因する、いかなる結果にも筆者は責任を持ちません。記載内容への判断は自己責任でお願いいたします。

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