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(首相会見抄訳) シンガポール、ロックダウンへ

シンガポールも、新型コロナウィルス (COVID-19) の影響を受けています。
デマに負けないためには、信頼できるソースからのものを掲載しています。シンガポール政府・WHOなど国連機関、地元大手メディア(ストレートタイムズ紙、CNA)などです。可能な限り、私のブログではなく、原文にあたってください。

これまで、ロックダウンを避けるために、色んな手をうってきましたが、シンガポールが4月7日(火)からロックダウンに入ります。期間は一ヶ月間。

要点は下記です。

  • 期間: 4月7日(火)から5月4日(月)。延期の可能性は現時点でも触れられています。
  • 必須サービス以外の職場は閉鎖。在宅勤務は可。
  • スーパーは営業継続。フードコート・レストランは持ち帰りに。
  • 学校・大学は在宅学習に。期間は1日開始が遅れ、4月8日から5月4日。
  • 同居以外との人の接触を避けること。安全距離をとれば、近所で運動するのは良い。
  • マスク政策の変更。「体調が悪い人のみマスクをしよう」との政府見解でしたが、無症状者からの感染が確認され、方針転換。日曜日から全世帯への再利用マスクの配布開始。

それでは、リー・シェンロン首相の国民へのメッセージの抄訳です。

リー首相による追加対策

感染したにもかかわらず、経路が特定されない患者が増えている。知らずに他の人にウイルスをうつす人もいる。
追加処置をとらなければ、状況が悪化すると恐れている。
感染悪化を先取りして回避するために、数週間にわたり徐々に強化するのではなく、今、決定的な動きをとることにした。
これはサーキットブレーカーのようなものです。これをまずは一ヶ月実施します。
- 必須サービスと重要経済セクターを除いて、大半の職場を閉鎖します。

  • 食品施設・マーケット・スーパー、クリニック・大病院・水電気、輸送、主要銀行は営業を続ける。これらが必須サービスだ。
  • 戦略的で世界サプライチェーンを形成する経済セクターも中断しない。

これらで働いている人々は、職場での安全距離を保って、出勤し続ける。
しかし、大半の場所は閉まる。在宅勤務が可能なら、すべきだ。しかし、在宅勤務ができなければ、すべきではない。これは、工事現場や造船所の外国人労働者も含む。それらの人は寮に住んでおり、彼らを世話する手配を行う。
次の火曜日から実施する。

シンガポールの労働者の大半は家に留まり、可能な限り少数の人々とのみ物理的な接触をするようにせねばならない。

2つ目に、学校と国立大学では、自宅学習に完全移行する。週一で既に始めていた。来週水曜日から、完全に自宅学習に移行するように、教育省MOEは動いている。

全ての保育所・幼稚園・学童は閉鎖される。働き続けなければならない親のために、代わりのケアが提供される。

3つ目に、人々の動きと集まりを制限する。第一に、可能な限り家に居なければならない。第二に、自宅を超えての他の人との社交を止めなければならない。親族であっても、同居していなければ、訪問してはならない。特に、高齢者や弱者をだ。第三に、必要なことのみのために外出をすること。マーケットで食料品を買う、レストランやホーカーで持ち帰りをする。近所の公園で、他の人と安全距離で、運動するのもよい。

困難なのは理解する。安全距離アンバサダーが、人が集まらないように促すために配置される。どうか、彼らに協力して欲しい。

社会的距離を保つことが、ウイルス感染を遅らせる唯一の効果的な方法だ。これによって、感染者を徐々に減らすことができる。家族を安全にし、老人が病気になるのを防ぐことが特にできる。
なぜ我々がこの大きな動きをしなければならないかを説明するために、今日は私が直接話しかけることに決めました。しかし同時に、物事はうまくいくこともみなさんに約束します。

新しい状況に我々が対処できるために、必須サービスは動き続けます。
この期間を通して、十分な食料品供給を持っている。
スーパーやウェットマーケットで買い物を引き続きできる。
一度に、何週間分もの買いだめに走る必要はありません。好みのホーカーやコーヒショップで食事を買うことができる。友人と一緒に過ごして外食するのではなく、持ち帰りで家族と食事をともにできる。

月曜日に、副首相が家計とビジネスへの追加支援策を発表する。これまでの2度行われた内容を超えるものだ。

このサーキットブレーカーの導入に加えて、フェイスマスクへのアドバイスを再考している。これまでに、具合が悪いときだけマスクをする必要があるとアドバイスしてきた。他の人が細菌から守るためのものだ。WHOからの科学的アドバイスとガイドラインに基づいていた。シンガポール国内での、地域感染にならなかったので、町中で他人に感染させられる出来事は可能性が低かった。それにもかかわらず、政府は人々の「心の安定」のために、病気になったときように4枚のサージカルマスクを配った。
状況は変わった。
コミュニティを超えて、探知されずに感染が拡大しているケースがあると考えている。たとえ多くはないにしてもだ。無症状の患者が、他人にウイルスをうつした証拠も持っている。これがなぜ、WHOと米国CDCがフェイスマスクを再考しているかの理由だ。
それゆえに、我々はもはや人々がマスク着用をすることを止めない
ウイルスを持っているがそれを知らない場合に、マスク着用は他の人を守るのに役立つ。飛沫を飛ばさないのにも役立つ。
クリニックや大病院で働く医療従事者のために、マスクを取っておくことを考えている。他の人には、再利用可能なマスクを提供する。
日曜日から、政府は全家庭に再利用可能なマスクを配る。
マスクを使おうが使うまいが、手を洗い、安全距離を他人ととることを忘れてはならない。

今からの数週間は極めて重要だ。
この対応策を取り入れても、今後数日で、患者数は上昇するだろう。既に感染している人たちだ。しかし、努力によって、数週間以内に患者数を抑えることができる。
看護師、医師、感染追跡班、医療従事者、全てに、度量と犠牲に感謝している。
前線で戦う彼らに参加するために、我々全員が招集された。長い戦いになる。
我々は資源があり、決断力があり、団結している。お互いを助けることで、勝利し、より強くなる。

www.channelnewsasia.com

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「健康な人にはマスクは効果がない」がシンガポール政府の立場
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