シンガポールも、新型コロナウィルス (COVID-19) の影響を受けています。
デマに負けないためには、信頼できるソースからのものを掲載しています。シンガポール政府・WHOなど国連機関、地元大手メディア(ストレートタイムズ紙、CNA)などです。可能な限り、私のブログではなく、原文にあたってください。
更新情報のサマリー
- 日経記事に在東京シンガポール大使が抗議書簡を送る
該当記事の筆者はシンガポール人。在東京シンガポール大使から日経アジアンレビュー編集長と、日経社長宛て。
「生まれながらの国民はマイノリティになった」など確かに事実誤認を含みます。日本語では、今回の記事より更に多くの事実誤認とヘイトを含む記事があるのですが、
・英語記事
・知られている反政府論客が、記事の筆者
・影響力のある日経
が理由で、今回の抗議になったのでは。
なお、日経とシンガポール政府のつながりは強いです。「リー・クアンユー回顧録」の日本語版はは日本経済新聞出版が出版。東京で日経が主催する「アジアの未来」には、シンガポールからはリー・クアンユー氏、ゴー・チョクトン氏、リー・シェンロン氏を含め首相級が毎年参加しています。
uniunichan.hatenablog.com
- 248人の新規感染、合計で47,126人に。新規のうち、輸入が4人、市中感染が11人。これまでに亡くなった合計は27人。
シンガポールでの最新状況
更新情報
日時(2020年) | 発信者 (ソースとなるリンク) | 内容 |
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7月16日 | 保健省 | 248人の新規感染者が見つかり、合計で47,126人になった。新規のうち、輸入が4人、市中感染が11人、寮居住者が233人。新規のうち、96%が既存クラスタと関連しており、残りは追跡中。現在、146人が入院中(うちICUが0人)、施設隔離が3,697人。これまでに43,256人が回復し、27人が亡くなっている。 新規の輸入のうち、1人が国民で米国から、1人が国民・1人が永住者でアゼルバイジャンから、1人が就労ビザのインドネシア人でインドネシアから。 新規の市中感染のうち、2人が国民、5人が就労ビザ、2人がWP、2人がDP。6人が関連不明。 新規クラスタは見つからなかった。 |
7月16日 | ストレートタイムズ紙 | 間違いで誤解がある主張をしているとして、抗議の書簡を、在東京シンガポール大使が日経アジアンレビュー(英字紙)編集長、日経社長に送った。シンガポール人Sudhir Thomas Vadakethが書いた記事。 1.「政府の過失が4万4千人のCOVID患者を出した」←政府は迅速に多省庁タスクフォースを立ち上げた。職場、自宅、クルーズ船と同様に、人が集まるところでは感染は避けられない。死亡率は0.1%以下だ。 2.「過去20年にわたり、与党PAPはGDP成長を偏愛し、物価高・不平等の悪化・民族や階級に加えて先住民保護主義の上昇のような、負の結果を軽んじてきた」←社会的流動性の確保に取り組んできた。過去5年、上位から90%にあたる収入層は年3.9%~4.5%の上昇を見てきた。上位10%は2.5%に過ぎなかった。 3. 「政府は公団の価値は落ちないと何十年も約束してきたが、99年賃借が終わると無価値になるのが確認された」←(99年賃貸は)公団だけでなく私営でも同じ 4. 「1999年~2018年に、人口は40%増加し、生まれながらの国民はマイノリティになった」←主張は事実ではないし、生まれながらの国民と帰化の間に線を引くのは疑問。 日経は、高度の基準とプロフェッショナルな報道を今後は維持し、偏った誤解がある個人の意見を避けるように希望する。と大使は書いている。 |
これまでの新型コロナウイルス記事
これまでの更新情報の総集編は、こちらを参照ください。
uniunichan.hatenablog.com
「健康な人にはマスクは効果がない」がシンガポール政府の立場でしたが、発症前に感染させた人が確認され、再利用可能マスクが配布。現在は、外出時のマスク着用が必須に。
uniunichan.hatenablog.com